■大晦日に訪れた歳神は、人々に新たな生命力・福をもたらす。この生命力・福を「魂」といい、歳神によって与えられる魂なので「歳魂(としだま)」と言う。さて、この歳魂を具現化したものが餅(それも丸餅)。
丸餅を神棚に祀り、歳神の霊力(歳魂)をその丸餅に得、これを家人一人一人に分け与えて食し、霊力を体に取り込むという考えがあり、これが「お年玉」の元ではないかと言われる。
また一説には昔中国で一番の宝を玉(ぎょく)と言って、年頭に玉に代わって差し上げるものを「お年玉」(おねんぎょく)と言ったとか。
鏡餅に関しては、「神棚に祀った丸餅」が始まり。そのうち、いろいろな縁起物を添えて今の形になったのでは。