ぼんさんのひとりごと
bonsan no hitorigoto167話お盆の棚経
8月に入るとお盆の棚経に檀家周りを始めます。
地元の檀家は14日15日約200軒を二人で回ります。
玄関前に精霊棚を飾ってくれていますので、その前でお経を唱えます。
一軒約6分位ですが、午前中50軒ほどこなします。
今年はことのほか猛暑で熱中症、とコロナの対策をしながらの修行になりました。
83歳の老体に鞭を打ちながら、無事終えることが出来ました。
今年は玄関前に棚が出ていません、不審に思っていますと、「外は暑いので
内に飾りました。」と有難いです。
今年は椅子を用意しましたと、老体を気遣ってくれました。
冷たいお絞りを用意してくれました。
ぬるめのお茶を用意してくれました。
読経の間団扇で風を送ってくれました。
「棚経の僧に団扇の風優し」
何よりうれしかったのが、お盆にご先祖をお迎えしていますが、姿が見えません。
お坊さんが来てくれると、家のご先祖様が僧侶の姿で帰ってくれたと思えるのですと
有難いですと。
そんな言葉に励まされて、今年も無事にお勤めを果せました。
166話「出家」と「家出」の違い
一般人「在家」が仏門に入ることを「出家」と申します。
つまり俗世間を離れてあの世、仏の世界に行くことです。
全ての自分の持ち物をこの世に残して、裸一貫で修行をするのです。
以前オーム真理教事件がありました。出家する人は全財産を持って来いと・・・・。
また今問題の旧「統一教会」財産はもともと神の物だから、教会に寄付しなさい。
宗教とは人の苦しみを抜く教えです「抜苦与楽」なのです。それが家庭崩壊、無一文にして奉仕させる。
洗脳の恐ろしさを知ることになります。
こう言うカルト教団が出てくるのは、従来のお寺が葬式、法事で安易に収入を得て安穏としているからです。
私は強く責任を感じます。
「家出」とはひそかに家をぬけ出ること。よく似て意味は全く違います。