■あるスーパーの惣菜センターの出来事でした。
早朝に各店舗に寿司類の製造と配送を受け持っていました。早出のA君が合わせ酢を担当していましたその日は珍しくA君が遅刻しました。
寿司飯を造るB君はすでに合わせ酢が出来ているものと思いそこにあった酢を使って酢飯を作りました約7斗味見した上司が酸っぱいのに気がつきました。
合わせ酢のつもりが只の酢だったのです。
私はA君とB君を呼び今日の寿司がだめになった経緯と各店舗に今日の寿司類の品物が間に合わないことを連絡したことを告げました。
二人はことの重大さを知りうな垂れておりました。
最初は叱るつもりでしたが、その気にもなれず、二人に今後どうしたらこのような事故を防げるか意見を求めました。
「酢の入れ物の色を変える」「合わせ酢を複数の者が確認しながら造る。」等々・・・・・
センターから寿司を送れない店舗では店の担当者が合わせ酢を作るためその人の好みで甘かったり酸っぱかったりしておりました。
一応合わせ酢の基準書は在りましたが、守られていませんでした。
私は一晩考えて、そうだ、一流のソースメーカーが取引先にあるじゃないか。
翌日、そのメーカーへ飛びました、合わせ酢を当社の基準書通りに造って貰うことが決まりました。
その後そのスーパーではどの店の寿司も同じ味です。失敗をしたA君、B君に感謝せんといかんな!