ぼんさんのひとりごと

bonsan no hitorigoto

ぼんさんのひとりごと

第40話 「和」について

★皆さんは「」を漢和辞典で引くとき禾(のぎ)へんで引きますか?
出てきませんよ!!
」へんですよ! 昔は 「」のように書いていました。
意味は、やわらぐ、やわらげる、なごむ、仲直り、和議、とあります。平和、調和、親和、和顔、穏和、講和などと使われます。
しかし、この字が出来るまでには大変な苦労があったのです。
禾へんは稲や稗のように穀物をあらわします、穀物を口に入れるため争いが絶えませんでした。
こんな事をしていては、みんなが死んでしまう、話し合いで講和を結び争いを回避したのです。
だから「」へんではなく、「」へんなのです。

★和について我々がよく使う「和尚」という字があります。
皆さんは「おしょう」と読みますね。学校でもそう教えます。これは禅宗の坊さんが使うだけです。
天台宗では「かしょう」と言います。真言宗では「わじょう」と読みます。「和上」と書くこともあります。
答えは一つではないのです。

★わが奥方の名は和子と申します。