ぼんさんのひとりごと
bonsan no hitorigoto第37話 子を思う歌
瓜食(は)めば 子等(こども)思ほゆ 粟食めば 況(ま)して偲ばゆ 何処より 来りしものぞ 眼交(まなかい)に もとな懸りて 安眠(やすい)し寐(な)さぬ 銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子に及(し)かめやも
万葉歌人 山上 憶良 続きを読む »
第36話 いろはかるた(京都)
い 一寸先は闇
ろ 論語読みの論語知らず
は 針の穴から天をのぞく
に 二階から目薬
ほ 仏の顔も三度 続きを読む »
第35話 福沢諭吉の「心訓」
★世に中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事をもつことです。
★世に中で一番みじめなことは、人間として教養のないことです。
★世に中で一番さびしいことは、する仕事のないことです。
★世に中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことです。 続きを読む »
第34話 ゴキブリは観音さまなんよ!?
■台所にゴキブリが出たといって大騒ぎをしています。
「早よう叩かな!早よう! 早よう!」
「ゴキブリの方が人間より先にこの地球上に生息していたんやろ?厳しい環境の中を生き延びてきた大先輩よのう!今、台所が汚いのを命がけで知らせに来たのかもしれん?観音さまがゴキブリの姿で現れたと思ったら殺せんやろ!」
「台所をきれいに、清潔にしたらゴキブリはこんようになりますよ。」
仏教の教えの中に曼荼羅の教えがあります。今あるものはみんな必要なから存在するというのです。人間の都合で良し悪しを決めてはいかんのです。
また、仏の声は自然現象の中から聞こえてくると言われています。
ゴキブリを観音さまと認識するのには、まだまだ長い時間が必要のようです。
第33話 真昼の行燈(あんどん)
■まず行燈について説明します。
行燈とは、木や竹で枠を造り紙を貼って中に油皿を入れ火を灯す具。とあります。
つまり今で言う電気スタンドでしょうか。
さて、「真昼の行燈」とは、明るい昼間に明かりを点けても何の役にもたたぬの意味。
間抜けな人、もしくはアホな人をさして言いました。 続きを読む »
第32話 マスクメロンとプリンスメロン
■北海道夕張のマスクメロンが届きました。
古い友人からです。孫の有紗ちゃんにこのメロンの話をしてやりました。
網の目のような美しい模様がメロンの王様の貫禄を示しています。
「この模様はね、メロンがひび割れてその傷を一生懸命に治した姿なんよ!」 続きを読む »
第31話 紫陽花と松葉ぼたん(日照り草)
■今境内に色とりどりの紫陽花が咲き誇っています。今日は雨だからです。
日照り草はうなだれています。太陽の光を待ち望んでいるのです。
昨日は元気に赤や黄色、ピンク、白と大きな花を咲かせていましたのに!
毎年種が落ちて踏まれないところに群生するのです。野良生えなのです。 続きを読む »
第30話 魚釣りをきっぱり止めた訳!
■小さい時から魚釣りが好きで近くの重信川へ良く釣りに行きました。
ハヤ、鮒、鮎、鯉、鯰など面白いほど釣れました。そんな私が、25年前きっぱりと釣りを止める決心をしました。それは僧侶になったからではありません。
ある日寒鮒を釣ろうと思い畑でミミズを取って川に行きました。小さなミミズが釣り針に刺されるのを嫌がって体をよじって抵抗します。
この時、もし私がこのミミズだったら・・・・・・と。頭をよぎりました。
今まで何とも思わなかったこんな仕草がミミズの命がけの姿で私に命の尊さを教えてくれました。
第29話 お庭のないお菊おばあちゃんにプレゼント!
■この間から庭のことで公園にも姿を見せなくなったお菊おばあさんの為に仲間のみんながこんな提案を持ち出しました。
あそこの無人駅のホームにお花畑を作らせて貰ったらどうでしょうか?
早速電鉄会社に交渉に行きました。 続きを読む »
第28話 何気ない一言が・・・
■ある日公園で仲良し老人数人が話しに花を咲かせていました。
「一雨ごとに木々も新芽が出揃って良い季節になりましたなあ!」
「風が爽やかに感じられますね!」
「庭に草が茂って毎日草引きにおわれ困っています。」 続きを読む »