8月に入るとお盆の棚経に檀家周りを始めます。
地元の檀家は14日15日約200軒を二人で回ります。
玄関前に精霊棚を飾ってくれていますので、その前でお経を唱えます。
一軒約6分位ですが、午前中50軒ほどこなします。
今年はことのほか猛暑で熱中症、とコロナの対策をしながらの修行になりました。
83歳の老体に鞭を打ちながら、無事終えることが出来ました。
今年は玄関前に棚が出ていません、不審に思っていますと、「外は暑いので
内に飾りました。」と有難いです。
今年は椅子を用意しましたと、老体を気遣ってくれました。
冷たいお絞りを用意してくれました。
ぬるめのお茶を用意してくれました。
読経の間団扇で風を送ってくれました。
「棚経の僧に団扇の風優し」
何よりうれしかったのが、お盆にご先祖をお迎えしていますが、姿が見えません。
お坊さんが来てくれると、家のご先祖様が僧侶の姿で帰ってくれたと思えるのですと
有難いですと。
そんな言葉に励まされて、今年も無事にお勤めを果せました。