江戸時代寺院は幕府から手厚い保護を受けました。檀家制度もそのひとつです。
明治になって檀家制度は消滅しました。ただ長年の付き合いで菩提寺として150年
経った今でも従来の檀家が寺を支えてくれたのです。
今は信教の自由が憲法で保障されています、政教分離、宗教法人は公益法人として、
無税扱い、一般の法人より優遇されています。
若い住職は高学歴で今更申し上げることもないでしょうが、厳しい社会環境の中、
一般の人らは、リストラに遭い、恐々としています。
それに引き換え、住職になれば、二重三重にも保護され、滅多なことでもしない限り
首になることはありません。
自分を切磋琢磨することもなく僧侶の僧階の昇進をことさらに、欲しがったり、
檀家、信者に対し仏教を教えてやろう、そんな態度が伺えます。
そこで私なりの提案ですが、一般社会を知る機会を積極的に作ることです。
また、地域社会の役を進んで引き受け、まず自分が生活している地域の歴史、
習慣、自然、住んでいる人々を知ることから、今自分に出来ること、求められいること、
寺に期待していることを探ることができるのです。
葬式坊主、法事坊主と言われても良いのです、五分十分の時間を作り、相手の特に
高齢の人の苦労話を聞いてあげることです。決して高飛車にお釈迦様がこう言ったとか
弘法大師様がこのように言ったとか、しゃべらないことです。貴方の何倍も苦労した
人生の達人です。耳学問なのです。
最後になりましたが、こんな童話を私は今も肝に銘じています。
あるネズミの親子がいました、毎日近くのチーズ工場の倉庫にチーズを食べに行くのです、
腹いっぱいになるまで・・・・・・お祖父さんの時代から幸せな日々を送っていました。
ある日、工場が移転しました、ネズミの親子は途方にくれました。
明日からどうして生活していこうかと・・・・