■小学校二年生の健太君、お母さんと二人暮し、昨年お父さんを交通事故でなくしました。今日は授業参観日です、お母さんはパートのお仕事を休んで学校へやって来ました。
丁度健太君の授業がはじまったところでした。
★先生が 「皆さん大きくなったらどんな人になりたいですか?」
一番背の高い信吾君が 「僕は、サッカーの選手になりたいです。」
かわいい美代ちゃんが 「先生わたし歌手になりたいの。」
眼鏡の高志君が 「僕はノーベル賞を貰うような学者になります。」
おそるおそるうちの健太が手を挙げて 「僕は大きくなったら犬になりたいです。」
みんながどっと笑いました、お母さん恥ずかしくって顔から火が出る思いでした。
帰り道で健太に聞きました。「何で犬になりたいなんて言ったの?」
「僕、三日前に拾ってきた子犬のチャコといろいろおはなししたいの。」
健太を抱きしめていました。こんなに優しい子に育っていてくれて、とても嬉しかったのです。
ぼんさんのひとりごと
bonsan no hitorigoto