■今度新しい大学出のお坊さんが晋山しました。古刹のお寺です。
お寺はこうあるべきだと、きれいにすることを第一に考えて毎日を過ごしていました。
京都竜安寺の石庭のようにいつも箒の目がついていて人っ子一人姿が見えません。
生き物の気配が感じられません。
本堂も磨きこまれてピカピカ光っています。
しかし、雀のすがたも見られません。だけど夜になると、ねずみは仰山出てきます。
■それとはまったく違ったお寺がありました、捨て猫がいつも十数匹あちこちで日向ぼっこをしています。
雀がチュンチュン本堂の屋根周りを飛んでいます。
近所のお婆さんらが縁側でおしゃべりをしています。
境内の庭木も野良生えか、近所の人が持ってきてくれた木が大きくなったものです。
枝ぶりもあまりいいとは云えませんが、元気に大きく育っています。
あちこちに住職が彫ったものか石仏が置かれていました。
■このお寺の門前の掲示板にこんな一文がありました。
あるがままにみんな(生きとし生ける物)が落ち着いていられる安心(あんじん)の境地がお寺なんですよ!!