■住職を拝命して26年になる、ひとつだけ先代と違ったことを始めた。
それは干支絵馬を本堂の前に掛けて一年間祈願をするものでした。
■正月3日に檀家を年始挨拶に回ります、ご祈祷のお札と、しゃもじを持って行くのです、福を掬うというのでずーと昔より続けていました。
しかし、電気釜になり、しゃもじがプラスチック製になりました、木のしゃもじはお札のように仏壇に祭られるようになってしまいました。
■木のしゃもじは一本60円、干支絵馬にすると一個が150円、経費の面で考えますと苦しいのですが、この絵馬に願い事を書いてお寺にお参りしてくれたらうれしいな
あ!! そんな思いで始めました。
■250枚くらいを配って最初の年は50枚ほどでした。年々増えて今年は110枚掛かっていました。
小正月の15日に絵馬祈願をして古いお札をするようにしましたら、お寺にお参りもできて、古いお札も処分してくれて助かりますね!と喜んでくれるようになりました。
■高校の受験を控えた子供さんや大学に入試を間近にした子供さんが来てくれる様になりました。
■合格しましたよ!とお礼を言いに来てくれるお子さんがあるのです、うれしいことが増えました、絵馬にしてよかったと確信しました。