ぼんさんのひとりごと

bonsan no hitorigoto

ぼんさんのひとりごと

第36話 いろはかるた(京都)

  一寸先は闇
  論語読みの論語知らず
  針の穴から天をのぞく
  二階から目薬
  仏の顔も三度
  下手の長談義
  豆腐に鎹(かすがい)
  地獄の沙汰も金しだい
  綸言(りんげん)汗の如し
  ぬかに釘
  類をもって集まる
  鬼も十八
  笑う門には福来たる
  蛙のつらに水
  夜目遠目傘のうち
  立て板に水
  連木で腹を切る
  袖すり合うも他生の縁
  月夜に釜をぬく
  猫に小判
  なす時の閻魔顔
  来年の事をいえば鬼が笑う
  馬の耳に念仏
  氏より育ち
  鰯の頭も信心から
  鑿(のみ)といえば小槌
  負うた子に教えられて浅瀬を渡る
  臭い物に蝿がたかる
  闇夜に鉄砲
  播かぬ種は生えぬ
  下駄に焼き味噌
  武士は喰わねど高楊枝
  これに懲りよ道斎坊
  縁の下の力持ち
  寺から 里へ
  足の下から鳥が立つ
  竿の先の鈴
  義理と褌(ふんどし)かかねばならぬ
  幽霊の浜風
  目くらの垣覗き
  身は身で通る裸ん坊
  しはん坊の柿の種
  縁と月日
  瓢箪から駒
  餅は餅屋
  聖は道によりて賢し
  雀百まで踊忘れず