最近生前戒名を希望される人が増えました。
本来戒名は、生前に授与されるのが好ましいのです。
在家の方々は、出家人と違い仏の戒を受けていません。
仏弟子として、仏の戒めを護ることを宣誓して、灌頂を賜り
仏の名を頂くのです、それが戒名と言います。
在家の人は五戒を護ることを誓います。
それは1、不殺生(ふせっしょう)生き物を殺すな
2、不偸盗 (ふちゅうとう)人の物を盗み取るな
3、不邪淫、(ふじゃいん)よこしまで、みだらなことをするな
4、不妄語、(ふもうご)うそをつくな
5、不飲酒 (ふおんじゅ)酒を飲むな
話は少し横道にそれますが、先日75歳の方が今年後期高齢者に
なったのを機に、「法印さん生前戒名を付けてもらえんかな。」
とお寺に来られました、早速に素晴らしい院号居士を授与しようと
しましたら「大変申しにくいのですが、この一字はどうにかならんですか」
不審に思い、その訳を聞きましたら、「わしの若い時の初恋の女の名で振られて
しもうたのですわ」新たにご本人が気に入った戒名ができました。
生前戒名はよくよく考えて付けんと本人さんに怒られます。