ある大寺の和尚が大ホールで3000人余の聴衆の前で
「足ることを知れ」と言う演題でご法話を頂きました。
釈迦世尊の説法そのもので非常に皆さん頷いて感動しておられました。
さてこの和尚は外車を4台所有しています。奥さんは4度目の若いご婦人です。
毎夜のように高級料亭で各界の有志と宴会をしています。
友引の日はゴルフ三昧です。
その人の私生活を知り、その人の生きざまを知ってしまうと、立派なご法話も空々しく、
高僧で大僧正かも知りませんが、同業の私には申し訳なく、釈尊の言葉をそのまま伝える
テープレコーダーのごとき、振る舞いに、恥じ入るばかりです。
立派な説法とは言葉ではなくその人の生きざまを見てもらうことだと、思います。
僧侶の資質が問われる昨今です。