ぼんさんのひとりごと

bonsan no hitorigoto

ぼんさんのひとりごと

第94話 ハチドリのひとしずく

■森がもえていました。森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました。

でもクリキンディという名のハチドリだけは、いったりきたり くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます。

■動物たちがそれを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑っています。

クリキンディはこう答えました。「私は、私にできることをしているだけ」