ぼんさんのひとりごと

bonsan no hitorigoto

ぼんさんのひとりごと

第72話 般若心経

■4月から愛媛新聞のカルチャースクールの「写経」講座の講師をお引き受けすることになりました。

「般若心経」の写経することを通じて仏典の教えを紐解いていくわけです。
私が般若心経に出合ったのは4歳の時でした、6歳上の兄に住職の父が般若心経を教えていた側で聞いていて覚えてしまいました。まだ文字の読めない歳でしたが諳んじて言える様になりました。
しかし、意味はさっぱり分かりません。

19歳の頃大阪の電機メーカーに就職していた頃、寮の先輩に信心深い人が居て、般若心経は素晴らしいお経やなあ!!君は全部暗記してるんなら凄いことやで。

今までなんにも知らんで居たのが恥ずかしく、本屋に駆け込み角川書店の文庫本当時(昭和34年)100円だったかな、高神覚昇著の「般若心経講義」を買い何度も何度も読みました。

戦後昭和22年頃よりNHKのラジオで講義したものを文庫本にしていたのです。27年に発刊され42年までで41版発行されています。平成16年に改版57版が発行され520円です。

今は住職としてしっかりと般若心経の意味を理解し、人にもそれなりに教える立場になりました。
「空」の思想の素晴らしいことを一人でも多く分かって欲しいものです。